理学療法士いわっちの腰痛大戦争ブログ

理学療法士4年目、腰痛根絶を目指してます。 ブログを通じて、腰痛についての知識を広め、腰痛で悩んでいる人を少しでも多く減らすことが目標です。 自分にできることをコツコツと!

疼痛ゼロの日 リハビリシンポジウム

 

こんにちは。

 

今日は11/11に開催された、

 

疼痛ゼロの日 リハビリシンポジウム

 

について、内容の紹介と自分が感じたことを書いていこうと思います。

今日は少し専門用語がでてしまうかもしれません。

 

 

主催は養成校時代の同級生が所属している

 

NPO法人 ペイン・ヘルスケア・ネットワーク

 

前回のブログの最後にちょろっと書いてたら、facebookでその記事をシェアしていただいてました。

当日のセミナーの合間にふらーっと見てたら気がつきました。笑

宣伝するには前回の記事で写真載せるべきでしたね。すいません。

 

さて、本題に移ります。

 

今回のキーワードとしては

 

慢性痛

 

です。

 

 

慢性的に痛みがある人はどうしたらいいと思っていますか?

理学療法士の先生方は慢性痛にどのように関わっていますか?

 

その辺をまとめたいと思います。

 

 

西鶴間メディカルクリニック 中西先生

 

の講義の内容は

・痛みの定義

・急性痛と慢性痛

・慢性疼痛の分類(侵害受容性、神経障害性、混合性、心因性)

・慢性疼痛の治療戦略

・ペインクリニックとは

・神経ブロックの意義と役割

 

ざっとこんな感じでした。

解剖生理学的な話が多かったです。非常に勉強になりました。

 

その中で個人的に面白かったところを抜粋してみます。

 

 

◎慢性疼痛慢性疼痛症候群の違い

 

 

わかりますか?

 

私は知りませんでした。

中西先生はこれの区別が曖昧になっていることが多い

というようなことを言っていました。

 

生物学的要因を確認できる疼痛を慢性疼痛

生物学的要因を確認できない疼痛(心理社会的要因など)を慢性症候群

 

と定義してあるみたいです。

 

よーわからんですよね、

 

身体的な疼痛と心や社会的な問題も含まれた疼痛

 

みたいなイメージでとらえるといいのかな?

もし間違ってたら、訂正してください。笑

 

 

 

◎ブロック注射の意義と役割

 1.神経が痛みに関与しているかの判定

 2.疼痛伝導路の遮断

 3.痛みの悪循環の遮断

 4.交感神経の遮断による血行改善

 

 

私が働いている病院では、院長の方針で極力ブロック注射や投薬はしません。

なのでブロック注射の役割について考えることもあまりありませんでした。

 

なので、医師がブロック注射を実施する意味を知ることができて、とても勉強になりました。

 

特に、

痛みの悪循環の遮断

というのが面白かったです。

 

正直、ろくに勉強もしていなかったので、ブロック注射もその他の痛み止めと同様にその場しのぎになってしまう印象がありました。

 

生理学的に意味のあるものだとわかったため、今までと違って併用も ありなんだなーと思いました。

 

しかし、やはり即効性のあるものを使用すると依存的になってしまう人も多くいると思うのでその使い方は考えないといけないところだな、という印象も受けました。

 

「注射をすれば痛くなくなるから、注射をする」

 

ではなく、

 

「注射をすることで一時的に痛くなくなるから、その間に痛みなく運動ができる」

 

という思考を身につけていただくのがベストなのかな、と思います。 

 これは薬でも一緒です。

 

痛みの無い状態でいい運動をすることで、痛みの出ない体作りを進めていきたいですね!

 

 

さて、次に今回主催してくださった

ペイン・ヘルスケア・ネットワーク代表の江原先生

の講演についてです。

 

内容としては

・なぜ慢性痛にリハビリ、運動を行うのか

・慢性痛の評価方法

・痛みの慢性化(身体機能障害、心理行動障害、脳機能障害)

・症例と実際のリハビリ(筋筋膜性、神経障害性、慢性)

認知行動療法

 

ざっとこんな感じでした。

実際のリハビリと解剖生理学的なことを交えてくださり、とても勉強になりました。

 

また少し抜粋してまとめます。

 

◎慢性痛の痛みの評価は初期評価と最終評価のときにとどめる

 

 

一般的に、痛みのある人に「痛いですか?」と聞きますよね。

 

普通ですよね。

 

けど、この声かけは正しいのでしょうか。

 

考えてみましょう。

 

 

 

江原先生は

「今日調子どうですか?」

 

と聞くみたいです。

 

前回のブログでも書いた通り、痛みを考えすぎることで痛みを増大させていることがあります。

 

周りから

「痛みどうですか?」

と聞くことで

 

痛みについて考えてしまいます。

 

これってどうでしょう?

よくなさそうですよね。

 

正解はありません。

けど、自分の声かけ一つで患者様の悪循環を引き起こす

可能性もあることを学ばせていただきました。

 

ちなみに、私が普段臨床で行っているマッケンジー法では

 

痛みの反応をみていく

 

ため、痛みについてたくさん聞いています。笑

 

身体機能的な問題なのか、心理社会的な問題なのか

を評価し、関わり方を変えていきたいなと考えています。

 

 

 

あとは

グッドバイペインの若園様

衆議院議員の山口先生

の講演も非常に面白かったです。

 

詳しく知りたければご連絡ください。

 

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では!